楚々としてうつむく

スノーフレークという多年草がちょうど咲き始めました。ヒガンバナ科に属する球根草です。一度植えると何年もの間、毎年春に花穂をあげてくれます。

裾に大きな斑点柄を絶妙にあしらった、ぼんぼりスカートのようなユーモラスな姿です。すずらんの花によく似ていて、すずらん水仙とも呼ばれたりします。

それにしてもこの、楚々としてうつむく花の姿、だれがこの姿をデザインしたの?と不思議になるほど、物思いに耽って首をそっと垂れている清楚な女性の姿を思い起こさせてくれる絶妙な姿をしています。

スノーフレークとは、雪片、雪のかけら、という意味です。風にゆらゆらと揺れる純白の花たちの連なりを、ひらひらと舞い降りる雪片にきっと重ね合わせて見たのでしょう。

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